月山・残雪とブナの新緑を訪ねる 最終回
山形県立自然博物園を訪ねる。

ブナ林を中心に広がる園内はいくつかの遊歩道が設けられ、年間を通じトレッキングで賑わっている。ブナの巨樹や原生林まで続いているが、時間の都合でネイチャーセンター周辺で被写体を探した。

新緑の淡い色合いに出迎えられる。幹の重なりに注意しながら望遠で引き寄せ、明るめのやさしい雰囲気に仕上げた。
新緑のブナ


園内を流れる石跳川。思いきり流れに近づき、超広角で雪解け水の飛び跳ねる様子を大きく捉えた。背景に残雪のブナ林を見せて、周囲の環境を表現。高輝度側階調優先で流れのディテールを引き出す。
浅春の流れ



豊富な被写体に、撮影会の参加者も喜んでくれただろう。
開催中は自分の作品作りばかり追いかけて、指導がおろそかになってはいけない。ポイントに皆さんを並ばせ各質問などを答えているうちに、気がつくと自分の三脚を立てる場所がなかったなどよくある事だ。また、デジタルカメラのプレビュー画面はフレーミングの説明にとても役立っている。

今回の宿は月山志津温泉まいづるやさんに大変お世話になった。
この季節の山菜料理や山形の味覚がテーブルに並び、大いに堪能する。また、濡れた全員のウェアや靴を乾燥してもらい、三脚もフロアーで一晩乾かしてもらった。温かい心遣いに感謝し、季節を変えてまた訪れたいと思っている。
まいづるや
2009/05/27(Wed) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
トップ画面の入れ替え
数日前にトップの写真を入れ替えた。

この写真は風にそよぐビール麦を捉えたもの。
今の季節は麦秋と言われるように、収穫期を迎えた麦が黄色く色づく。とくに大柄で穂の長いビール麦は、風が吹くと一斉になびいて波のようにそよぐ姿が美しい。黄金色の畑は逆光に輝き、色彩のコントラストが効いている。

畑に風が渡った瞬間に高速シャッターで撮影した。できるだけ高い位置からフレーミングすると奥行きも出てピントも深くなる。風が渡る様子を観察し、光る穂をバランスよく画面に入れることがポイント。
また、スローシャッターで写すと、穂がぶれて動感が表現できる。

6月上旬 晴れ 15:00ごろ
撮影場所は栃木県高根沢町。
ビール工場があるため、作付けされている麦畑はその周辺を探してみると見つかるだろう。
 

2009/05/26(Tue) | 撮影地ガイド | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
月山・残雪とブナの新緑を訪ねる 4
姥沢駐車場まで続く道路沿いからも、多くの被写体に出合った。

朝の逆光に光り輝く芽吹きの木々が眩しい。
芽吹きの色もいろいろあり、短い時期しか見ることができない景色だ。
偏光フィルターを使わず、弾ける光の様を写し込んでいる。
光る木々



雪解けを待ちかねたように水芭蕉が咲き出した。
蛇行する流れを見せることで、ようやく訪れた春の躍動感を表現した。
水芭蕉と流れ
2009/05/25(Mon) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
月山・残雪とブナの新緑を訪ねる 3
残雪のブナの森を歩く。
たどり着いた先には、ブナの木々に囲まれた沼が神秘な雰囲気を醸し出していた。

残雪の沼2


新緑の色合いと根開けがちょうどよい。
映り込む水面にときおり風が渡り、静かな時間が過ぎてゆく。
残雪の沼1


その後天気は急速に回復し、見上げると青空が広がり出す。
木々の重なりに注意し、影を活かして撮影。
残雪のブナ林3


今回、案内を快く引き受けてくれた地元のカメラマンK氏に感謝している。
道路沿いからでは分かりにくいポイントを、的確にガイドしてくれた。
彼の案内がなければ、このような被写体には出合わなかっただろう。
2009/05/24(Sun) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
月山・残雪とブナの新緑を訪ねる 2
標高が下がるとたちまちブナの新緑が現れ、道路からでも様々なシーンを見つけることができた。
バラエティに富んだ天候だったため、いろいろな光線を活かして撮影する。

みぞれ交じりの中、ブナの樹肌がしっとりと濡れ、淡い色合いをいっそう醸し出している。
強風のためISO800にし、雪が飛ばないよう高輝度側階調優先で撮影。
デジタルカメラの強さを発揮する。
残雪のブナ林1



翌日は午後から晴天になり、夕方の斜光線で写す。
手前の新緑に夕日が当たり、輝いた瞬間に撮影。雪に長く伸びた影が効いている。
残雪のブナ林2


2009/05/23(Sat) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
月山・残雪とブナの新緑を訪ねる 1
先週、ふぉとくらぶ遊主催の撮影会で山形県西川町の残雪のブナ林に出かける。
季節外れの寒波で雪が降るドラマチックな天候に、参加者は大喜び。

朝日は無理かとあきらめかけた頃、吹雪く空の向こうに太陽が現れた。
朝景


吹雪で樹肌に凍り付いた雪が、自然の厳しさを感じる。
よく見ると、芽吹いたばかりの新芽が痛々しい。
吹雪のブナ


EOS-1Ds MARKⅢ 高輝度側階調優先で撮影。
このような、ハイライトの微妙なディテールが必要なシーンでは有効である。
太陽や雪の質感が飛ばずに表現できた。

これからのデジタルカメラは、フィルムのダイナミックレンジに近づいていくようだ。




2009/05/22(Fri) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
掲載誌の紹介
雑務や原稿締めきりに追われ、更新がご無沙汰してしまった。

さて、掲載誌を紹介。

5月20日発売の日本カメラ6月号「すぐに差がつく・撮影ジャンル別パワーアップ講座」で、風景撮影における三脚の使い方について解説している。
光量の少ない朝景や夕景撮影で三脚は必須だが、使い方によってはぶれてしまうもの。ここでは三脚撮影の基本から、振動を押さえ込むテクニックを分かりやすく説明している。

届いた掲載誌をめくっていたら、口絵に友人の北海道東川町在住の写真家、飯塚達央氏を発見。
アイヌの伝統儀式を、厳かな中にもパワーのある人間味豊かな作品で飾っている。
温黒調のモノクロームは温かみを感じる。

併せてぜひご覧ください。

日本カメラ6月号
2009/05/20(Wed) | お知らせ | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
旬の撮影地ガイド 09.5
月に一度の割合で、季節の撮影地ガイドを作品とともに紹介していくので、ぜひ参考にして欲しい。
さらに別の場所が知りたいときは、日本カメラ社の「斎藤友覧の撮影地ガイド」へどうぞ。

鳥海山北麓の滝 秋田県にかほ市・元滝

鳥海山麓・元滝

清涼の滝
杉林を進むにつれて優しい落水の音が聞こえ、階段を下りると目の前に湧水の流れる滝が現れた。幅20メートル位の小さな滝だが、苔むした岩を流れる落水は美しく幽玄な趣である。下流から広くフレーミングし、苔の岩やぶら下がるツタをを見せて原始の姿を描写。偏光フィルターで苔を鮮やかにし、スローシャッターで流れを美しく見せている。

撮影データ
ペンタックス645NⅡ・FA75mmF2.8L・Avモード(絞りF19選択)・フジクロームベルビア100・CPL/三脚使用・5月25日・10時頃

撮影場所 
にかほ市象潟町の国道7号線を鳥海ブルーライン方面に入り、栗山池の交差点をすぎたら元滝方面に右折、まもなく象潟病院方向に左折し、あとは元滝の標識にしたがって行く。象潟病院から約1.5キロ。
駐車場 あり
徒歩 約10分
施設 簡易トイレあり
地図はこちら

撮影地の様子
元滝・パノラマ

撮影地の紹介
秋田と山形の県境にある鳥海山は、秋田富士あるいは出羽富士と呼ばれるほど美しい姿をしている。山を囲むように多くの湿原や滝、ブナの原生林などがあり、四季を通じて被写体が豊富だ。
日本海からも近い元滝は、岩の間から湧きだす鳥海山の伏流水が苔むした岩盤を流れ、辺りはひんやりとした空気が漂う原始の趣を感じる。落水には簡単に近づけるため、いろいろなアングルから捉えることができる。湿度の高いときは霧も発生し、幽玄な雰囲気はまたとないシャッターチャンスだ。ちなみに元滝自体はほとんど流れが無く、また危険なため現在通行止めになっている。

メモ
初夏から夏にかけてのお勧めは、なんと言っても「岩ガキ」だ。鳥海山のミネラル豊富な伏流水が育む採れたてのカキは、「道の駅・ねむの丘」で食べることができる。注文すると氷水の中から取り出し、目の前で殻を開けくれるその豪快さがうれしい。

問い合わせ先
(社)にかほ市観光協会 TEL 0184-43-6608


お知らせ
5/28~31に鳥海山周辺バス撮影会を開催いたします。(風景写真出版主催)
東京出発の車中泊2泊3日とたっぷり設定しているので、きっとご満足いただけるでしょう。
元滝の他に訪ねる撮影場所は、湧水や奇形ブナが点在する林の中島台や鳥海高原、鳥海山の登山口に近いミズバショウの湿原やブナ原生林に囲まれた善神沼など・・・。状況に合わせてご案内いたします。

お問い合わせ 風景写真出版 TEL 03-3815-3605
2009/05/10(Sun) | 撮影地ガイド | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
連休は・・・(その3)
連休最終日は、写真コンクールの表彰式に行ってきた。
去年に続いて鎌倉市観光協会主催の写真コンテストで審査員を務めたので、今年の入賞者に会うことができた。
昨年よりも写真の質が高くなり、応募点数も多かったようだ。超広角レンズや、望遠で巧みにフレーミングし、時の動きを感じさせるものも目立った。

入賞者と話す機会があり、中でもカメラ雑誌で僕の作品を見ていると言ってきた若い男性もいた。

さて受賞者全員には副賞として「鎌倉特産ワカメ」が贈られる。このワカメは知る人ぞ知る名産品で、地元でしか手に入らない貴重なもの。

鎌倉ワカメ

皆さんおめでとうございます。
2009/05/07(Thu) | 日常 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
連休は・・・(その2)
久々の曇り日で、新緑などの写真の素材を撮影しに神代植物公園を訪ねた。
ふと見上げると偶然珍しい花を見つけた。

ハンカチの樹


ハンカチの樹といい、白い部分は包で、花は中心部の小さなかたまりである。
風にユラユラと揺れる様は白いハンカチを振っているようだ。
ただ、高い場所に咲いているため、長い間見上げていると首が痛くなってしまった。
2009/05/05(Tue) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
連休は・・・(その1)
この連休は、飛び飛びに用があったため事務所で過ごすことが多かった。休み中は電話も鳴らないため、仕事もはかどる。

先日は、主催する写真クラブ「ふぉとくらぶ遊」の撮影会があった。
行き先は茨城県の笠間つつじ公園。

笠間つつじ


花はちょうど見頃だった。ここのツツジは背丈が2メートル以上もある立派なもので、参加された皆さんは木の下にもぐり込んで、超広角でダイナミックに捉えていた。
こうした公園でも、見方によっては素晴らしい作品もできあがる。
2009/05/03(Sun) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
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