掲載誌の紹介 日本カメラ「くらべてわかる写し方○と×」
掲載誌の紹介。

発売中の日本カメラ社発行NCフォトシリーズ18「くらべてわかる写し方○と×」で、ギャラリー口絵と自然風景の記事を幾つか担当している。


撮影中、目の前の風景をどう表現したらよいか迷うことも多いだろう。
いろいろな被写体別に、同一場所で比較写真を示しながらわかりやすく解説している。
この本を参考にして、さまざまな状況に出合ったときに活用してくれればいいなと思う。


写し方○と×


2010/11/30(Tue) | お知らせ | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.15
福島県只見町観光まちづくり協会主催の撮影会。
朝食後は只見町を後にして、昭和村を訪ねる。


峠に向かうと、まだ雪がたくさん残っていた。
雪の上には落ち葉が散り敷かれ、ブナの影が伸びている。
2010只見紅葉10
雪原に変化をつけるため小さな流れを取り入れ、超広角レンズで木立の影を活かしてフレーミング。
影の流れ方に注意しながら撮影位置を決めている。
超広角レンズの場合は、僅かな立ち位置の違いで印象が大きく変わるため慎重にフレーミングすることがポイントだ。


矢ノ原沼にも寄ってみる。
午後の日差しを浴びた紅葉が、沼に美しく映り込んでいた。
2010只見紅葉11
沼の西側から見る場合、この場所は午後にならないと十分に日が当たらない。
ただし午後3時を過ぎると、日が当たらなくなるため注意すること。
紅葉の映り込みの撮影では、光を選ぶことが大切だ。

EOS-1DsMARKⅢで撮影。

2010/11/26(Fri) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.14
福島県只見町観光まちづくり協会主催の撮影会で出合ったシーンはまだまだ続く。

険しい山肌はちょうど最盛期を迎えたブナ紅葉に彩られ、斜光線を浴びて立体的に浮き上がっていた。
2010只見紅葉8
光線の方角をよみ、斜光線によって陰影が際立つ部分を望遠レンズで切り取った。
画面内に明暗をうまく入れ込んで立体的に見せることが必要だが、暗部が多すぎると重く感じられるため注意することだ。


紅葉に彩られた岸壁の向こうに、真っ白に雪景色した山が見える。
2010只見紅葉9
離れた場所から望遠レンズで引き寄せ、山を立ち上げた。
V字型の切れ込み部分に、雪の山が入るように撮影位置を決めている。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。
2010/11/25(Thu) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.13
こちらも、福島県只見町観光まちづくり協会主催の撮影会で出合った一コマ。

朝は、田子倉湖を見下ろす展望台へ向かう。

展望台に立つと、青みを帯びた湖の上に雲海がたなびき雄大な風景が広がっていた。。
2010只見紅葉4
朝日が出る直前、微かな赤味が紅葉を照らし始め、雲海が赤く染まり出したときに撮影。
手前の紅葉が黒くつぶれず、雲海が白飛びしない微妙な露出加減がポイントだ。
このようなシーンでは、ハーフNDフィルターが役立つだろう。
ただし、濃度の高いフィルターは自然さを損なうため注意したい。


太陽が顔を出すと斜面の紅葉が輝き始め、ドラマチックな光景に変わっていく。
2010只見紅葉7
輝きを増した紅葉と、遠景の山の稜線に立ち並ぶ木々をフレーミング。
遠くに高圧鉄塔が見えるため、霧で隠れた瞬間に写した。
この撮影ポイントは雄大な風景が写せるが、人工物をいかに隠すかが重要だ。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。

2010/11/23(Tue) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.12
今月上旬に、福島県只見町観光まちづくり協会主催の撮影会があった。

新宿から出発したバスは、一路只見町へ。
寒気が入ったこの日は、峠を越えると雨から雪に変わっていた。
また紅葉の雪景色が写せそうだ。

ブナの原生林に囲まれた、恵みの森に到着。
紅葉は最盛期を迎え、森のさまざまな色合いと雪のコントラストが美しい。
時間の都合であまり奥まで行くことはできなかったが、駐車場からすぐの場所でも素晴らしい被写体を見つけることができた。

参加者はそれぞれ写し始めているが、何を狙ったらよいか迷っている方には、僕のモニター画面を見せながら被写体の狙い方やフレーミングなどを参考にしてもらっている。

2010只見紅葉3
まだ紅葉になりきれていない幹を這うツタが瑞々しく、すぐ横に紅葉するカエデとのコントラストが美しかった。
地面にうっすらと積もる雪が、過ぎゆく秋の風情を醸し出している。
遠景に流れを取り入れ、周囲の環境まで見せてフレーミングした。


2010只見紅葉2
川にせり出す黄葉の木を手前に配置し、流れくる川と共に森の佇まいを捉えた。
遠くに見える雪積もる崖が、季節の変化を物語っている。
雪が降り止んだ直後の撮影で、しっとり感が描写できた。


さらに進むと、紅葉は終盤にさしかかっていた。
2010只見紅葉1
上から見下ろすと美しい流れが見え、夕方間近のブルー味かかった風景の中に一際引き立っていた。

EOS-1DsMARKⅢで撮影。

2010/11/22(Mon) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.11
八幡平の松川渓谷を訪ねる。
今年の紅葉前線は東北も遅く進んだことが幸いし、まだまだ美しい色を見せていた。

川原に下りてみると、柱状節理の岩と紅葉が見事だ。
2010八幡平紅葉8
超広角レンズで流れに思い切り近づいて、背景に紅葉に彩られた節理の岩を見せるようにフレーミング。
秋の渓谷風景をダイナミックに描いた。
このように、画面内に静と動を入れると変化が出る。


節理の岩盤にしがみつくように生える、木々のたくましさを表現した。
2010八幡平紅葉10
印象的な一部分を離れた位置から望遠レンズで狙い、岩盤を立ち上げている。


森の大橋に移動する。
橋から見下ろすと、張り出した紅葉の木が一際鮮やかだ。
2010八幡平紅葉11
堰堤の落水と青い水面、赤い紅葉のコントラストの美しさに惹かれて撮影。
三脚を欄干に乗せて真下を見下ろして撮影しているが、こんな時は大きく開脚できる三脚が有利だ。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。
2010/11/19(Fri) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.10
こちらも朝の八幡平。

朝日が昇ると雲海が輝きだし、神々しい景色となった。
2010八幡平紅葉4
望遠レンズで早池峰山と朝日に輝く雲海を捉え、下に山の稜線をシルエットで見せて画面を引き締めた。
ややアンダー目に露出して、雲の立体感を表している。


やがて太陽は雲に隠れると地上を覆っていた霧が急に上昇し、紅葉の森に囲まれた大沼を飲み込んでゆく。
2010八幡平紅葉7
霧の流れを読みながら、ちょうど良い位置にたなびいたときに撮影。
このあと、瞬く間に沼は見えなくなってしまった。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。
2010/11/18(Thu) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.9
取材中に朝日の撮影はよく出合うが、天気予報を見事裏切って太陽が現れると嬉しさも倍増する。

朝の八幡平。
連なる雲海から頭を出しているのは早池峰山だ。
2010八幡平紅葉1
この時期は、早池峰山とちょうどバランスの良い位置から朝日が昇る。
地表を覆う雲海と朝焼けを狙っているが、奥行き感と画面を引き締めるために手前の山の稜線をシルエットでみせた。


右を見ると岩手山の裾野が僅かに赤く染まり、柔らかい光に包まれた雄大な風景を見ることができた。
頂上にはうっすら雪が積もり、雲がたなびいて麓の街を隠してくれた。
2010八幡平紅葉2
右端に朝日が当たり始めた紅葉を置き、画面左は白く大きく抜けないようにフレーミング。
岩手山が黒くつぶれず紅葉色も出るような微妙な露出加減がポイントで、空のディテールが残るように仕上げている。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。
2010/11/16(Tue) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.8
蔦沼までの散策路にもたくさんの被写体に出合う。

雪は気温の上昇で葉や枝に付いたものは落ちてしまったが、地面にはまだ残りいつもと違う秋景色を見ることができた。
水辺に目を向けると、たくさんの落ち葉が流れていた。
2010八甲田紅葉13
流れくる落ち葉を、適度なシャッタースピードでぶらして撮影。
この場合のポイントはシャッタースピードの加減で、デジタルカメラの場合はモニターを見ながら最適な流れ方にコントロールできるため、非常に有利だ。
偏光フィルターは、紅葉の鮮やかさと水面の映り込みを見ながら効き具合を調整している。


岸辺の落ち葉の間を流れる葉を、スローシャッターで表現。
2010八甲田紅葉14
画面内に静と動を見せることで、秋の風情を醸し出している。
ここでは流れが非常に緩やかなため、シャッタースピードは13秒だった。
シャッタースピードを遅くするために、ND-8フィルターを使用した。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。
2010/11/15(Mon) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.7
まだまだ蔦沼撮影は続く。

朝日が当たり始めた。
手前はまだ暗いが、葉が当たる奥の木々は朝日に輝いている。
2010八甲田紅葉12
日陰の鮮やかな紅葉部分を主体に、遠景に日の当たる紅葉の山をフレーミングした。
色のコントラストを高めて、パースペクティブを強調している。


みるみるうちに晴れだし、青空が広がった。
2010八甲田紅葉10
広がりのある定番の撮影場所から、上空にかかる残月まで入れてフレーミング。
このようなシーンでは無理にハーフNDフィルターを使わず、偏光フィルターのみで空の濃度が十分に落ちて自然な描写ができる。
とくにデジタルカメラではダイナミックレンジ拡張機能などの設定をONにし、白飛びしない程度の露出で撮影すると、画像処理によってハーフNDフィルターを使用するのと同じような効果が得られる。


予想もしなかった天候の変化に沼は一瞬に静まり、シャッター音だけが響きわたっていた。
この青空撮影もわずか15分。
どんどん雲が広がりだし、清々しい青空はたちまち消えてしまった。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。

2010/11/12(Fri) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.6
翌朝、蔦沼に訪れると、紅葉に雪がたっぷり積もっていた。
ここまで雪景色になるとは思わなかった。
定番の撮影位置に立つと、周囲の木々は雪に覆われて紅葉色がよく見えないほどだ。

到着した頃、また雪が降り出した。
2010八甲田紅葉7
対岸の木々の中から比較的紅葉が目立つ部分を狙い、高速シャッターで降雪を見せる。


やがて雪が止むと風景がクリアーになり、静かな水面に木々が映り込んでいる。
2010八甲田紅葉9
対岸を斜め方向から狙い、立体的に描いてみた。
日陰部分がブルーに発色し、早朝の雰囲気が醸し出された。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。

2010/11/11(Thu) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.5
こちらも八甲田の晩秋風景。

見上げると、僅かに葉を残したブナの樹。
2010八甲田紅葉3
幹や枝がシルエットなることを考えて樹形の良いものを選び、すき間無く画面いっぱいにフレーミングした。
葉の裏が暗くならないように、プラス2EVの露出補正で写している。


やがて雪が降り出し、落ち葉の小径に積もり始めた。
2010八甲田紅葉5
うっすらと雪が積もる落ち葉の小径と、笹を超広角レンズで描く。
絞り込んでパンフォーカス撮影し、周辺をハッキリと見せることで季節の移ろいを表現した。


ブナの幹にもうっすら雪が付き、近づく冬の足音を感じる。
2010八甲田紅葉4
ブナ林の中に残る僅かな紅葉を主体に画面構成し、冬の訪れを表現した。
雪に煙る林が、煩雑な部分を隠してくれた。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。
2010/11/10(Wed) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.4
10月下旬の寒波が入った頃、八甲田に来ていた。

北東北も紅葉は遅れ気味で、すでに落葉していると思っていた地獄沼では紅葉と絡めて撮影することができた。
2010八甲田紅葉1
冷え込んだ朝は温泉の沼から湯気が激しく立ち上り、紅葉の中を流れていく。
湯気のタイミングを見計らって撮影した。
ここはいろいろなアングルで写しやすいがワンパターンになりがちで、立体感を出すフレーミングが大切だ。
この写真では、右端にあるグリーンの木立をポイントにしている。


雲に隠れていた八甲田山が顔を出した姿は、すっかり雪化粧していた。
2010八甲田紅葉2
後ろに下がり、望遠レンズで紅葉の木々と雪山を立ち上げた。
晩秋の木立と雪山を見せることで、季節の移ろいを感じさせている。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。


2010/11/09(Tue) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.3
長野県雨飾山の鎌池を訪ねた。
少し最盛期には早かったようだが、たくさんの写真愛好家で賑わっていた。


早朝の鎌池。
朝霧が漂うブルーの風景が神秘的だ。
2010鎌池紅葉1
ややアンダー目に仕上げて、神秘性を増している。
デジタルカメラでは色温度設定を太陽光にすることで、意図する色味が描ける。
風景撮影において、オートホワイトバランスは使わない方が良い結果になるだろう。


やがて日が差し込み、紅葉の木々が浮き出した。
静かな池に投影する木々が美しい。
2010鎌池紅葉2
ここでは、偏光フィルターを使った方が映り込みが鮮やかになった。
偏光フィルターを使う使わないは、その場の状況によって判断すると良い。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。

2010/11/08(Mon) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.2
こちらも乗鞍高原まいめの池。

水面を見ると、水草が朝日に輝いていた。
紅葉色ではないが、メタリック調がモノクロームの世界で美しい。
2010乗鞍紅葉3
こうしたパターンの撮影は、葉のすき間に注意して作画したい。


一の瀬園地は、紅葉真っ盛りだ。
白樺の木や草原が逆光に輝いていた。
2010乗鞍紅葉4
一際照り輝いているシダに狙いをつけ、超広角レンズで思い切り近づいてフレーミング。
カメラのアングルを微調整して遠近感を強調した。
こうした足下の被写体にも目を向けると、いろいろな風景が見えてくるものだ。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。



2010/11/06(Sat) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
タイトル画面の変更
タイトル画面を変更した。

最近では、新緑で光芒の作品をよく見る熊本県菊池渓谷だが、紅葉もなかなか素晴らしい。
見頃をやや過ぎた頃に訪れると、流れに落ち葉が積もっている。
流れの中にバランス良く落ち葉を配置し、スローシャッターで白くしている。

一番奥の広河原が写しやすく、浅い流れに入るため長靴の方がいいだろう。

菊池渓谷2

35㎜ キヤノンEOS-1Nで撮影。



2010/11/05(Fri) | お知らせ | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
秋色を探しに Vol.1
先月の回想になるが、紅葉の乗鞍高原に出かけた。

一の瀬園地にあるまいめの池に早朝訪れると、うっすら霧が漂っていた。
2010乗鞍紅葉1
日の出前のブルーの世界に包まれた景色は静まりかえり、真っ赤な紅葉が一際冴えていた。
アンダー目に露出して、神秘的な情景を描いた。


やがて左から朝日が当たり出し、白樺の木々が輝きだした。
2010乗鞍紅葉2
苔むす岩を前景に取り入れて変化をつけ、輝く白樺をフレーミング。
このときは偏光フィルターを使った方が水面の映り込みが鮮やかになった。


EOS-1DsMARKⅢで撮影。
2010/11/02(Tue) | 撮影日記 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
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